内地のできごと
東京の街は何かが充ちている。 それは、ちょっとタイプは違うけど、森に似ている。無数の気配に囲まれている。 違うのは、森はなんとなく話しかけられるけど、街は話しかけづらい雰囲気、というところ。みんなすくっと立っている。 森のwelcomeな気配って…な…
自分や友達、人がそれぞれの速度で少しづつ変化するのはまるで夜空のようである。 星々がそれぞれの速さで動いたり、近くの星は星座を形作ったり、その星座がそれぞれの位置を動いていく。 島に来てから夜空の星をじっと見てると、止まっているように見える…
ちょうど250日前、初めて乗ったおがさわら丸の中、この海はいったいどこまで続くのだろうかと思っていた。 大島を過ぎると本当に何もない海が、夜が明けても続く。でも再び乗ってみたらよく知った道になっていた。 どんな場所でも体が覚えた場所は馴染みの場…