読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アサリの島流し紀行

東京・高円寺から貯金をするために小笠原諸島へ住み込みバイトに行ったバンドマンの日記。都会の超夜型ライブハウスマンが1000kmはなれた船でしかいけない島で人間に戻っていくドキュメントでもあります。Twitter→@asari309 asari official WEB→http://asariweb.net/

アサリの島流し 63日目 - サザンクロス

星の王子様を読んだ時、あの小さな星に王子様が1人で住んでるなんて変な話だ、と思った。
地球から考えたら、やはり空想のお話だし、と思った。

けれど、サン=テグジュペリは見たんだろうな。
砂漠で、星空を。

f:id:shima_asari309:20160409231614j:image
写真)暗い夜の海に見える灯台の光。この記事は星空の話だけど、本物星はiPhoneじゃやっぱりとれないので(;^_^A


63日目、寝るにはまだ早かったから、何度目かもわからない「サザンクロスを見に行く」トライをした。
一部見えるこの島で、確かに何度か南十字星のうち一つは見えた、というのはよくあった。
けれど今日は3星まできっちり見えた。

暖かくなって、夜の祭りも外飲みもTシャツでまあまあ平気になった。
f:id:shima_asari309:20160409231800j:image
昼は暑すぎて、アロエがいるくらい日焼けしはじめた。タンクトップに短パンが当たり前になってきた。
f:id:shima_asari309:20160409231950j:image

すると海水の温度も上がったし、靄がかかりやすくなった。南十字星は水平線に近く見えるから、それがまともに影響してしまう。
それでも星と地球、あと島の場所の都合、南中時間がやっと23時頃に早くなってきて、見やすくなったのは最近だ。

星空の状況はやっぱ運だ。
新月に近くないと、意外に地味な光のサザンクロスは見えづらいし、天気とタイミング。

最近は出会いや別れで飲み会が多かったし、2カ月すぎてなんとなくよく遊んでもらう人もできてきて酔い夜も多くなった。
f:id:shima_asari309:20160409232005j:image

でもこの島は1人の時間も楽しい。星空見てるだけで人には見せられないニヤニヤ顔をしてる(´Д` )

水平線から空がはじまると、星空は見上げなくたってまっすぐ前にも見えてる。
ここでサザンクロスが見えて内地で見えないのは、水平線がどのくらい上がるからなのか考える。地球の曲面率を想像する。

星たちはじっと見てると、明るさで距離感がでてくる。星空っていうのは黒い画用紙の白いポツポツ…ではなくて、奥行きのある途方もなく地球よりでかい世界だとジワジワ実感してくる。

私は私のサイズを省みる。
なんだ、王子様の星とここはそんなに変わらないくらい小さいじゃないか。
44回日の出を見るにはちょっと広いかもしれないけど、私ら生き物はいつでも自分の半径いくつかの世界にいるんだな。

世界…って言葉がどこを指すのかわからないけど、宇宙ってものは想像もつかない広さ、なんて言う前によく見える場所から見たら、とてもデカイけど想像出来るんだ。

星空は別の世界の話じゃなく、只中に今いるんだろうな。

ちょっと抽象的かもしれないけど、その感じはこの島で暮らす感じにとても近いんだ。

f:id:shima_asari309:20160409232055j:image

明日も晴れたら、太陽の下に行って誰かと遊んだり、星空の下で誰かと飲もう。

f:id:shima_asari309:20160409232124j:image

そしていつか、砂漠の星空も見てみたいなと思う。