アサリの島流し 136日目 - 父島へ行くの巻
この頃はだいぶ島の生活に慣れたのか、出かけないでゆっくり過ごすことも出てきた。
けれど日々の折々、私の中の小さな箱の蓋が少し開いていて、過ぎていった遠い時間の景色が所々に現われる。それは今見える景色という新しい棚のあるべき場所へ、静かに自然にはまっていく、そんな風に感じることがあった。
まるで、こないだ知り合った人から聞いた、あの10日間の瞑想中みたいだなあ。
島にはどんな人がどうしてやってくるのか?
半径500mの世界に生活が大体収まっていて、小さくほんとに限られた人数しか暮らしていないこの島だが、誰かと話すことはとても幅広く楽しい。
いろんな縁が重なるとそれが理由になる。
そんなこんなで仕事の休みを都合してもらい、もう一つの島、父島へ遊びに行くことにした。
行きの船は同じ日に母島を離れる友達と一緒。
お見送りを改めて船から見ると、なんとも感慨深いものがある。
外から見てもやはりきれいな島に暮らしてるんだなあ。
前日、送別会で飲みすぎて二日酔いだったから、横になっていたら2時間ちょっとはあっという間だった。
久々に見た父島、こないだ寄港してたにっぽん丸が近くに泊まってた。
予約してた宿に荷物を置いて、早速散歩へ。
すげぇ都会!!
車線がある!信号機がある!
知らない人がたくさん歩いてる!!
カフェでおやつできる!噂のサメバーガー!
冷静に考えて数ヶ月前には思いもつかない理由でテンションが上がる。
すっかり母島が普通になってたから…。
夜になって、それぞれ休みで遊びに来た時仲良くなった友達に案内してもらいながら飲み歩いた。
オススメされて食べたら劇的に美味かったグリーンぺぺのハンバーグ。
お店にはたまたま母島の人がたくさんいてびっくりしたり和んだり。
青灯台は月がすごくきれいだった。
夜でもよく見える水の中を覗き込みながら飲む。
とびうお日時計のとこではエイを見ながら飲む。なんとゆったりした気持ちだろう。
小さな魚からネムリブカやクラゲもいて、小さな水族館みたいだった。
そこからトンネルの近道をフーフー歌いながら抜けて、今回父島へ来たひとつの目的だったBAR青灯台に案内してもらう。
高円寺の幾人か知っている人から「ここに行くといい! 」と勧められていた。が、建物老朽化でいつまで営業するかわからない、と聞いて、今行かなきゃ!と来た次第であります。
が
開いてなかった…orz
本物の青灯台のところでボンゴを叩く人達とセッションしながら飲んだのだけど、その人達が「店主飲みすぎたんじゃないかなー?笑」
と言ってた…。
実に高円寺らしい匂いが。ますます悔しい。
代わりではないが、この話をしてくれた人達とのセッションで、ハートランドをすごく素敵にジャムれたのだけど、私は歌ってて記録してないから心に留めておく。
結局BAR青灯台には行けなかったけど、母島で知り合えた友達のおかげで素敵な夜になった。
ありがとう!
…と?
夜が目的だった今回の父島なのだけど、翌朝にもワクワクするような朝が待ってた。
長くなったから次の記事にしよう。
いったんおやすみなさい!