アサリの島流し紀行

東京・高円寺から貯金をするために小笠原諸島へ住み込みバイトに行ったバンドマンの日記。都会の超夜型ライブハウスマンが1000kmはなれた船でしかいけない島で人間に戻っていくドキュメントでもあります。Twitter→@asari309 asari official WEB→http://asariweb.net/

アサリの島流し 137日目 - 父島へ行くの巻 その2

小笠原に来てから、たまに「もう実はすでに死んでるんじゃないか?」と思う。

だって、今までディスプレイや本で見たり、いろんな場所に行ったけど、こんなに尋常じゃなくきれいな景色だらけなんだもの。

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もしかして、もう天国にいる?

 

 

父島ユースホステルの朝はレモン林からはじまる。

6:50になると目覚まし代わりに放送で柔らかい歌が1曲フルコーラスで流れた。

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なんか遠い国のどこかの街みたいだなあ。

(まあ実際遠い街であるが) 

 

庭にはパッションフルーツが植えてあった。

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清々しい休日もあとすこし。おがさわら丸入港日で、午後には私も戻って仕事をせねば。

 

よくうちの職場の人は、母島にはパン屋がないので、父島に行くとお土産はパンする。

というわけで、帰る前に私もパンが買いたかったので、ユースのヘルパーさんに地図で見るとちょっと遠目だが今日やってるパン屋を教えてもらった。バイクあったら楽そうな距離。

 

どうせなら足を借りちゃって、昼間も少し父島を楽しんでいったらいいな!

 母島での私の大事な相棒のフロント内部が、ある朝腐食劣化によりポキッと折れてた…号泣

という悲しみを乗り越え、レンタルバイクを借りた。

 

借りる際「いつも乗ってますか?」と聞かれて「母島で乗ってます」と答えたら

「母島と違って信号機ありますからね?車たくさんいますからね?赤は止まれ、青は進めですよ?あと鍵はイタズラされないように抜いて!」

…と、母島の取り扱いに苦笑しつつなんとか乗車。

 

しかし、確かに初めて普通の街の公道走った感はあった 笑

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パン屋の開店には時間があったので、まずは来る前ガイドブックやらで一番名前を見ていたウェザーステーションへ。

丘を巻く様な道を上がると…

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視野200度くらい海が!

さすが、そりゃあガイドブックに載るわ…

 

なんとなく勝手に、自然は母島の方がワイルドなイメージあったけど、父島も十分なすごさだった。

 

思わずぼーっとしていたらすっかり開店時間が迫ったので、地図を頼りにパン屋へ。

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きっかりにシャッターが開いて気さくな店員さんがでてきたローカルベーカリー。

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小さなお店ながら、かわいいパンだけでなく、雑貨屋、フリマも兼ねている。

私はお土産のパンの他に、古着のパーカーを買った。久々の買い物感。

 

無事目的も果たせたので、あとはバイクを有効活用するのみ!がんがん南に走ってみた。

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いくつも集落、小さな浦があったけど、気になったので行ったのはコペペ浜。

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静かな入口を抜けると。

この世のものとは思えない場所。

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そうか…たぶん…私はすでに天国?

ど平日入港日AMもあって、誰もいないコペペ浜は完全な物語の中の天国だった。

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ここだけでもうとてつもなく満足して、船待のある集落へ戻った。

 

父島の街の中には他にもいろいろな場所があった。

 

こちらはねこ待合所。

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むかし暮らしていた人が飼っていたネコが飼い主を失い野生化して野猫になっている、っていうネコがたくさんいるらしい。

そのネコを保護して家族にしたい人に出会う待合所、らしいです。

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こちらは母島にはないお弁当屋。

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ロコモコ丼が美味しそうすぎて、昨夜に続きまたハンバーグ食べちゃった…。

 

楽しい時間は光のように速い。

あっという間に休日も終わろうとしている。

船に乗ると、一泊で宿にもなかなかいなかったのにユースのスタッフさんがほぼ総出で見送り来てくれた。

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ありがとう!

夏の繁忙期が終わったら、また必ず父島へ行こうと思う。

 

その時まだ、BAR青灯台が…あることを切に願います…。

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