読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アサリの島流し紀行

東京・高円寺から貯金をするために小笠原諸島へ住み込みバイトに行ったバンドマンの日記。都会の超夜型ライブハウスマンが1000kmはなれた船でしかいけない島で人間に戻っていくドキュメントでもあります。Twitter→@asari309 asari official WEB→http://asariweb.net/

アサリの島流し 69日目 - 梅雨と祭りの季節

母島の暮らし
別れが多かった年度末から、たくさんの出会いがある年度始めになった。雨が増えたのと時を同じくして、職場のスタッフも増えた。最近は新しい仲間も馴染んで、賑やかにみんなでしゃべったり飲んだりも増えた。

私も、昼休みすれ違う人の9割が知っている人、になって、すっかり日焼けの肌色が濃くなった。

内地ではようやく桜が咲いて春がきたこの頃、島では雨の日が増えて梅雨らしき季節に入ったみたいだ。
島に来る前に「はっきりとした梅雨はない」という情報を聞いたけど、一応梅雨らしき時期があり、それが4月の今くらいからだそうだ。

カタツムリが増えて、オタマジャクシはカエルに変わり始めた。
f:id:shima_asari309:20160415212338j:image

噂に聞いていたアフリカマイマイとカエル達はやはりでかい。虫が苦手な新しいスタッフが絶叫する黒いあいつもなかなか増えてきた。
でも私はといえばすっかり慣れてきちゃって、センサー故障してるのか素通りしてしまうが…。

島で雨が降ると大抵盛大だ。換気扇や食洗機のスイッチつけたまま?ってくらいの轟音とどろかせてスコールのように降る。

雨上がりは、山から流れたのか島の赤土で道が真っ赤になってた。
f:id:shima_asari309:20160415231442j:image
砂浜にもしっかりと雨の跡が。
f:id:shima_asari309:20160415231603j:image
いつもは透き通った海の水も濁ってる。
f:id:shima_asari309:20160415234508j:image

でも雨上がりは生き物共通の喜びを見せてくれる。
f:id:shima_asari309:20160415231738j:image
今回は3日続いたが、雨が降ったり止んだりの間は鳥達も食事がなかなかできないので、雨が上がるとみんな一心不乱に草むらを啄むみたいだ。
人間の私も久々の太陽で光合成、気持ち良い伸びをする程。
花ももちろん待っていたのだろう。
f:id:shima_asari309:20160415232004j:image


しばらくは雨と仲良くしなければならないこの季節、それでも楽しみなこともある。

梅雨から夏になる頃、母島では祭りがたくさんあるらしい。なんといっても、楽しみなのは噂に聞く島一番の祭り、6月の返還祭。その前に母島フェスティバルというのもあるらしいし。

それより少し先駆けて、こないだの週末、はは丸ナイトというお祭りがあった。
f:id:shima_asari309:20160415232503j:image

島唯一の交通手段である船、ははじま丸。
その船員さんや、内地から来たミュージシャン、島の人たちによる様々な島ならではの踊りや音楽のパフォーマンス。私の職場でもお祭りで振る舞われる食事を作ったりした。

先月のライブイベントからまた、私もだいぶ知ってる人が増えて、地元のお祭りって感じで楽しい夜になった。中でも練習に参加させてもらってる小笠原太鼓が船の上から大地に響く様にはとても感動した。
f:id:shima_asari309:20160415232921j:image
宿泊してたお客さんもすごく興奮して楽しいって話しかけてくれて、なんだかちょっと誇らしかった。

と…あれ?いつの間にか、私もここが地元のような気分になってるのだなあ。


季節の変化がわかりにくいここでも同じ地球の島。やっぱり、少しづつ変わる。
f:id:shima_asari309:20160415233100j:image
3ヶ月目に入って、そうだ、次の季節を迎えたんだ。

この頃は、ここの島の風の匂いでホッとしたり、すっかりぐっすり眠れるようになった。
新しいスタッフに自分の好きな場所を案内したりもするようになった。
そして、来月の5/14には初めて島のイベントで演奏をすることにもなった。

この島の新しい命が、梅雨の雨とちょっと早い夏の太陽をぐんぐん吸い込んで伸びする季節。

私も、風と海の音を聴いて眠って、ぐんぐんこの島が好きになってる。
f:id:shima_asari309:20160415233652j:image