アサリの島流し紀行

東京・高円寺から貯金をするために小笠原諸島へ住み込みバイトに行ったバンドマンの日記。都会の超夜型ライブハウスマンが1000kmはなれた船でしかいけない島で人間に戻っていくドキュメントでもあります。Twitter→@asari309 asari official WEB→http://asariweb.net/

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アサリの島流し 288日目 - 巡り合わせる星

縁という巡り合わせは、七夕の様にそれぞれに自身の道を動いてる星と星が、まさに巡っている中で合わさる瞬間である。 それは私が高円寺にいても、大阪や博多にいても、母島にいても、それを注意深く待っていると、偶然、巡りが合わさる時に訪れる。 すべて…

アサリの島流し 265日目 - 幸運な同級生と南の島のハロウィン

大人になってから出会う同じ歳の友達と言うのは、無数に入り混じった中に同じものをひょっと見つける様で、有り難い。 けれど都会の暮らし中では年齢の話をしなかったり、私の歳になれば見た目もすっかり職業に染まるので、中々見つけづらい。 そんな時にふ…

アサリの島流し 260日目 - 形のないお土産<内地帰省編 下>

東京の街は何かが充ちている。 それは、ちょっとタイプは違うけど、森に似ている。無数の気配に囲まれている。 違うのは、森はなんとなく話しかけられるけど、街は話しかけづらい雰囲気、というところ。みんなすくっと立っている。 森のwelcomeな気配って…な…

アサリの島流し 254日目 - 会いに行くと決めたから<内地帰省編 中>

自分や友達、人がそれぞれの速度で少しづつ変化するのはまるで夜空のようである。 星々がそれぞれの速さで動いたり、近くの星は星座を形作ったり、その星座がそれぞれの位置を動いていく。 島に来てから夜空の星をじっと見てると、止まっているように見える…

アサリの島流し 250日目 - 26時間のタイムトラベル<内地帰省編 上>

ちょうど250日前、初めて乗ったおがさわら丸の中、この海はいったいどこまで続くのだろうかと思っていた。 大島を過ぎると本当に何もない海が、夜が明けても続く。でも再び乗ってみたらよく知った道になっていた。 どんな場所でも体が覚えた場所は馴染みの場…