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アサリの島流し紀行

東京・高円寺から貯金をするために小笠原諸島へ住み込みバイトに行ったバンドマンの日記。都会の超夜型ライブハウスマンが1000kmはなれた船でしかいけない島で人間に戻っていくドキュメントでもあります。Twitter→@asari309 asari official WEB→http://asariweb.net/

アサリの島流し 317日目 - 音楽というもの

母島の暮らし 日々の感じたこと

演奏が終わって、次はああいうのやりたいね、って話するの。また今度はこんな感じで。

 

また今度がすぐにあるということ。

不意にふと、ああ、また今度がすぐにはできなくなるのか、と考えた。

 

1年ほど前に高円寺を離れる時、送別会という名の大セッションパーティをreefで開いてもらった。(寂しいことにこの箱ももうすぐなくなってしまう)

 

その時も思っていただろうけど、1年したら戻ってきてまた…ってわかっていたことで、少し和らいだような気がする。

 

私、次はいつ来れるんだ。

そしてこの島の人達とみんなで、また演奏できる時は…。

そのことに、ふと、気づいてしまった。

 

ここ最近、毎日あらゆる時間の隙間、ずっとギター抱えている。

帰る前に…!と、ここへ来て本当にたくさんの機会を与えてもらってる。

この一年の濃さを凝縮したみたいに。

 

昨日今日は島唯一のデイサービス忘年会にお邪魔してギターで島の先輩と演奏してきた。

1人1人が私とその人の間に何も挟まずまっすぐ聞いてくれているような、その場で歌うことは特別だった。

 

この場所で働く友達もいるし名前はよく知りながら、初めて足を踏み入れた場所。初めてきちんと会った1人1人と話し合うみたいにじっと見つめられた時間。

そんな風に聞いてくれる人と一緒に作れた音楽は、その短い時間にあまりにたくさんのものを教えてくれて、私の方がとびきり幸せにしてもらった。

 

そしてこの2日の間に、素敵なプレゼントをもう一つ、突然もらうことになった。

 

それは、8月に台風で船が欠航して幻となってしまったイベント…小笠原といえば、というシンガーOkeiさんと仲間のライブもクリスマスイブにリベンジするチャンス。

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もっとたくさん話したかった、音楽の場を共にしてみたかった方と、島民のうちにまた会えることはあまりに嬉しい。

 

音楽というものがどんなものか、私は前よりよくわかるようになった気がする。けれど、前よりもっと、説明が難しくなった。

 

何かの楽器を弾けること、名前のついた種類の曲、あるリズムに合わせられること、円盤や光信号やテープに封じ込めた情報…みんな音楽として呼ばれるけれど、それはまるで手のひらで海の水をすくって「これが海です」と話すことに似てる。

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「今の音楽」それは、その瞬間のあらゆるすべて、だ。

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私が船に乗る前の最後には、島でいろんな音楽に一緒にチャレンジしてきた仲間がライブを企画してくれた。

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ジャズバンド

ロックのバンド

三線ウクレレとのアンサンブル

アコギやピアノ

ブルースハープ

太鼓

一緒に踊って

歌って飲んで

 

ほんとにこの島の人は、身体いっぱい音楽をしている。私も身体いっぱい使ってきたなあ。

 

ひとつひとつの場がまたとないこと。

1日1秒を、あとわずかなこの島での音楽を生きている。

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