アサリの島流し 193日目 - 乙女たちの音楽<嵐の父島その1>
「音楽」っていうものは「生きる」の中に含まれるものである。
その「生きる」がなんかリアルなこの島
だからか、専門的ステージもCDショップもないけれど、ここはほんとに音楽にあふれている。
昼休みにバンドをやっているわけでもなく年代や職業、既婚未婚隔てない普通の女達が、ぶらっと楽器持って公園に集まってセッションしてるくらいに。
(絵はむしろバンドみたいだ 笑)
今日の記事はそんな島のゆかいな(?)音楽好き乙女たちによる珍道中、文字通り荒波の3泊4日父島滞在のことを書きます。
私のSNSをご覧の方々はもうご存知かもしれない激情の日々…。
(長いです。頑張っておもしろく書こうと思うけど飽きさせちゃったらご容赦ください)
それはある晩
「父島で行われるJAMMIN行ってみたらいいよ!」
と先輩からおもしろそうな夏の野外音楽イベントのうわさを聞いた…
そこから幾晩か飲んでいるうちに…
(あまりに毎日同じような飲みを繰り返しているので詳しくは略…苦笑)
総勢6人女子での父島ツアー
& 私もJAMMINで父島のバンドに参加!
という進化を遂げていた。
ほんとにポンポン進化したから割愛しますが言えるのは、すごいね諸島内ネットワーク!笑
かくして30代女6人が浮かれてスキップするという恥態をみせるほどのテンションで集合した8/19、JAMMIN前日15:00。
前乗りで飲んじゃってー昼間にドルフィンスイムしてー祭りで飲んじゃってー
のハッピーな計画へ出発した。
高すぎるテンション。ハッピーすぎる我々。
そろそろいい年、人生の経験もやや積んできているはずな私たちは気づくべきだったかもしれない。
何か幸せすぎるおかしな予感に…(卑屈)
そう、その時はまだ知らなかった。
その3時間後に起こる阿鼻叫喚の悲劇を…。
内覧会以外で初めて乗ったピカピカの新造船ははじま丸は軽快に進み、17:00父島到着。
(トイレすらおしゃれなはは丸!)
原付調達したりメイクアップしたり実にご機嫌な皆々で、飲む前にロマンチックな夕暮れでも見ようと境浦へ。
きれいすぎる穏やかな海。誰もいない浜。
波音に合わせて踊るフラダンス。
なんて幸せなひと時!!!ああ、この後のビールも待ち遠しい!
と
その時だった。
ポンピンポンパン!
…!?
こちらはぼうさいおがさわら…台風9号による…のため…20日竹芝…21日父島二見港…は欠航…(ry
いやぁぁぁぁああああああ
響き渡る悲鳴。えっどういうこと?という一瞬の混乱。
とりあえず戻って相談し…
ぽつ…ぽつぽつ…ざぁああああああああ
(急に豪雨)
いやぁああああ!
まさに泣きっ面に蜂状態で濡れ鼠6匹宿へ帰還。
どうする?帰る?えっ、いつ!?明日!!!?でもJAMMINどうなんの!?
という悲痛な会議が行われた結果、私以外の5人は明日唯一の便、父島発7:30で母島へ戻ることに。
その時点でJAMMIN開催可否は不明ながら小雨欠航とのこと、私はぎりぎりまで判断を保留、中止連絡なければ延泊も覚悟で残留、という結論へ至る。
まだあんなに晴れてたのに…。
さっきまでメイクしておしゃれして飲みに行っちゃうよん!とはしゃぎまくっていたガールズの意気消沈ぶりはすさまじかった。
しかし結論が出たのなら、案ずるより飲むが易し。
梯子酒する気満々で全員によるウコン乾杯→ボニーナからスタート。
2軒目は自分の職場になじみの深い人も働いているチャーリーブラウン。
しこたま食べる、飲む!使う予定だったもの使えないから!
むしろ飲みに来たんだから!
と飲む!ひたすら!
そして〆に…
6月に閉まっていていけなかった念願のBar青灯台へ!
(その時のアレはこちら…アサリの島流し 136日目 - 父島へ行くの巻 - アサリの島流し紀行)
高円寺の諸先輩から「あそこには行った方がいい」と言われまくっていた理由が
うわさに名高かった「すさまじいエネルギーのマスター」だったのだが
すさまじかった!
(女優の柴田さんの顔真似です。似すぎてて何回も聞かれますがご本人じゃないのよ。)
なんというか…
ここ、杉並区だっけ?世田谷区?という地下感。
かかっている音楽は渋いブルース。
そういうことか、と一人ぽんぽん納得しつつ皆でゆったり…
というよりマスターに加え常連さん方もすごいエネルギーの御人ばかりで…
なんか激しく、慈悲深く、楽しい時間だった!
その後もリアル青灯台あたりで自販機のラーメン食べたり、なんだろう、青春みたいな話もしたなぁ!
明日の朝みんな帰っちゃうのはさみしいし、JAMMINがどうなるか心配だけど…
よい夜だったじゃないか!
そして延泊の私には追加してまたやってくる悲劇を知らないまま
(いや、うっすら頭をよぎりながら考えないようにしていた…)
嵐の前の父島の夜は更けていったのでした。
つづく